H62-01 大問一

 前回から日が空いてしまいましたが再開です。この間、サピックスは春期講習が始まったかと思うと休講となってしまいました。四日目から再開していますが、今後もどうなるか分からず不安がつのります。

 なにはともあれ、手元の教材を順に復習していくことにしましょう。上位コースの場合、春期講習の国語は演習形式で解説も記述に焦点を絞っていたりするので、娘のように国語が苦手な生徒は復習がなかなか大変です。

 そんな中で今日は01番テキストの大問一を扱います。明日以降は順番通りやろうか、映像授業のあるものは飛ばそうかと迷っていたりします。

 さて、解説です。相変わらずテレビでも大人気の池上彰の文章ですね。
『日本語の「大疑問」』は江戸川女子、栄東、成田高付属、茗溪学園などで出題があります。


日本語の「大疑問」 (講談社+α新書)


日本語の「大疑問」 (講談社+α新書) [ 池上彰 ]

問一 線部延長すると「[ A ]は[ B ]に比べ、感情を表面に出さないと言われますが、日本語では、微妙なニュアンスをさまざまに表現できるのです。」となります。「[ A ]は」「感情を表面に出さないと言われ」るが、「日本語では、微妙なニュアンスをさまざまに表現できる」と繋がるのだから、[ A ]には「日本語」に関連する語が入ることになります。
 また、[ A ]と[ B ]は「比べ」られているので、同じレベルの語が入ります。

問二 問一と関連しています。線部延長すると、指示語「こんなとき」が見つかるので開きましょう。内容は「日本人は欧米人に比べ、感情を表面に出さないと言われますが、日本語では、微妙なニュアンスをさまざまに表現できる」とき、なので、これを説明することになります。「~では」という表現から比較になるので英語と比べる内容が必要です。
<「こんなとき」の内容>
 L4「日本語では、微妙なニュアンスさまざまに表現できる」とき②+②
<比較>
 英語と比べて②

問三 P1L11から「封筒」に喩えられているのは「語彙」だと分かります。L11「封筒の容量が大きければ、沢山の思いが入ります。」とあるので、「封筒が小包くらいの大きさ」になればそれだけ「思い」=L14「さまざまな気持ち」が入れられるということです。

問四 問三と関連しています。線部延長すると「自分の心を伝えるのは、結局は[ C ]なのですから。」となります。「心」とは「思い/気持ち」のことなので、それを伝えるものを選ぶことになります。問三とのつながりで「語彙」に近いニュアンスのものを選べば良いでしょう。

問五 筆者の意見を探します。意見は抽象内容で具体例ではありません。線部③、④は具体的内容なので、前後いずれかに抽象内容があるはず。今回は後ろですね。
 線部③「日本人の胃腸はアメリカ人に比べて長」いという、違いを主張しています。線部④は「日本の雪の質は海外と異なる」ことを述べているので、共通点は日本が海外と異なるという主張。これを抽象化したL8「『日本は異質です』という弁解」が答えとなります。

問六 指示語を説明する記述問題です。直前を写すだけです。模範解答が比喩を用いていますが、指示内容の説明だから構わないのでしょうか?通常、説明をする際には比喩は変換するのですが…<指示語「その自覚」の内容>
 L7「言葉を武器に使う」自覚/言葉を効果的に用いて戦うという自覚③
<目的>
 L6「平和に交渉する」②

問七 指示内容を抜き出します。ただし直前の説明は具体例となっているので抽象化された説明を別の箇所から探す必要があります。キーワードは「言葉」、「力」、「私たち」など。線部延長すると「そんな言葉の力」は「これからの国際化の時代を生き抜いていく」ために必要なものです。 問六との繋がりから、「言葉を用いて戦う」力だと分かるので、これを言い換えた表現を探しましょう。P3L3「私たちの考え、立場を、言葉で海外の交渉相手に伝え、相手を説得しなければなりません。それだけの力を、私たちは、そして私たちの代表は、備えているでしょうか。」なので、ここから抜きます。「~する力」に接続しているので、抜き出し箇所も「する」がついていますね。
 なお、抜き出す内容の文頭に「私たちの」はつけてはいけません。

問八 問七と関連します。線部延長すると「とりわけ日本の政治家には、言葉で相手を[ D ]し、言葉で人々の[ E ]を得る力が求められています。」となります。主語となっている「日本の政治家」の言い換えが問七で見た「私たちの代表」なので同じ内容。「私たちの考え、立場を、言葉で海外の交渉相手に伝え、相手を説得しなければなりません。それだけの力を、私たちは、そして私たちの代表は、備えているでしょうか。」とあるので、「相手」をキーワードに[ D ]は「説得」。これと並立で「言葉で人々の[ E ]を得る力」が求められるので、相手を説得し、私たちの意見にそのとおりだと感じて貰えれば良いので「共感」が入ります。

問九 脱文は「いま」の話をしています。また「過去」という言葉があるので、過去の歴史が述べられた部分の後に挿入します。本文ではP2L16で「過去」と書かれており、L20まで過去の歴史の内容。P3L1からは未来の話になっているのでこの間に入れましょう。

問十 筆者の主張は通常最初か最後にあります。今回は最後なので最終段落をまとめるところから始めましょう。理由・背景は問七の内容と被っています。
<筆者の主張>
 豊かな言語能力を身につけるべき/日本語を生かし、発展させなければならない②
<理由>
 海外の交渉相手を説得するため②
<背景>
 国際化の時代だから②

 全体にそれほど難しくはない印象。しっかり点を稼ぎたい問題ですね。

春期講習
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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