H62-06 大問一

 休講となった今週分のテキストが送られてきました。授業予定日の次の日に届いていることを考えれば十分な手早さだと思います。問題は授業がないことですねえ…

 なにはともあれ我が家では春期講習の復習がやっと終わった段階です。しかも03,04番については国語はカットしました…

 緊急事態宣言が続けばGS特訓もなくなるのでしょうか?
 例年ですと、難問にコテンパンにされる良い機会だったのに残念です。様々なご意見があろうとは思いますが、志望校と自分の学力の乖離を肌で感じ、先輩が激励に来ることもあり子供のモチベーションアップにはかなり有効であったと思います。家庭教師先のお子様で、少々受験をなめていたところが修正されたケースもあります。
 GWは無理かも知れませんが、解除後の日曜日を三回ほどGSに当ててもらえるとありがたいなあ、などと考えています。まあ、現場には現場の仕事があり、先生方の通常業務もあるでしょうから難しいかも知れません。

 さて、閑話休題。今回は春期講習最終回である06番の大問一を扱います。数年前の笑い話(?)として「うちの子はサンタクロースを信じていたのに、どうしてくれるんだ!」というクレームがあったとかなかったとか(笑)。
 そんな河合隼雄「サンタクロース」からの出題です。本文を所収する「おはなし おはなし」からは吉祥女子、横浜英和、 洛南で出題されています。なお河合隼雄は「子どもの本を読む」が渋幕、「物語とふしぎ」が市川、雙葉、山脇で出題された他著作が多数入試問題に採用されています。


おはなし おはなし (朝日文芸文庫)

 随筆文の読み方の基本として、「体験と感想に分ける」というのがあります。本文もこれにのっとって読み進めるのが良いでしょう。

問一 接続語につき省略。

問二 「もっとすごいこと」に関する比較の問題。この問題をミスっていると、読解力がヤバいです。
 ……ええ、うちの娘はヤバいです………
 (1)ただの「すごいこと」の内容を答えます。線部①の直前の形式段落がその内容。すなわち家屋の構造上、煙突から入ってこられないはずのサンタが、小さい窓から入ってきたこと。
 (2)「もっとすごいこと」の内容を答えます。線部を含む形式段落がその内容。すなわち兄と父が眠っている間に贈り物を隠して去っていったこと。P2L5の「これには驚嘆してしまった」に驚きの表現があるので、指示語「これ」が指す内容から考える事もできます。

問三 線部②「何と父親が大賛成で協力を申し出た」に関する問題です。
 (1)「何と」に表れている子供の時の筆者の気持ちを読み取りましょう。線部延長すると「私は小さかったので、そんなことをすると贈り物がもらえないのではと大変心配だった」とあるので「心配」に類する気持ちが一つ。また線部の「何と」という表現から「驚く」気持ちが読み取れます。両者とも子供の頃の筆者がまだサンタクロースの存在を信じていたことが背景にあります。
 (2)父親の子供に対する考えを答える記述。設問に「自分のことばで」とあるので本文を写せない部分を含みます。
<父の兄(や筆者)に対する考え/思い>
 サンタクロースの存在を子どもたちに信じさせることができる/信じさせたい/自分(父)もサンタクロースを信じていると思わせたい③
<方法/「協力」の言い換え>
 兄の寝たすきをついて贈り物を隠す③

問四 空欄の後に「何度話をされたかわからない」とあるので、家族の中で語り継がれてきた話という意味になるので「伝説」が良いですね。P2L18の「それぞれの家に継承された」やL19「物語」という語もヒントになります。

大国主に関する問題。

問五(1) P2L12「日本には大きい袋をかついだ大国主命という神さんがおられる。」とサンタクロースが大きな袋を持ってプレゼントを配りに来るという常識を重ねる問題です。易問。
(2)父から子に対する気持ちであることに注意。問われ方が「どのような気持ちから」となっているので文末は「気持ち」、「気持ちから」どちらでも良いでしょう。こちらも「自分のことばで」とあるので写せない部分を含みます。
<父の子どもたちに対する気持ち>
 がっかりさせたくない/気遣い/やさしさ/思いやり/気の毒だと思う③
<理由>
 子どもたちはクリスマスの贈り物をもらうのを楽しみにしているから③

問六 語彙の問題です。「きつい」=「厳密」は覚えておきましょう。

問七 最適選択であることに注意しましょう。「このサンタクロースの発明」は指示語です。指示内容は河合家におけるサンタクロースの話を全て含みます。すなわち
・サンタクロースの入ってくる場所→飾り窓
・大国主命の利用
・兄に協力して捕まえようとする→捕まらない工夫
→どの段階にあっても、プレゼントを家の中に隠し、子どもたちに探させるのは共通ですね。抽象化された選択肢が正解となるパターンです。
 ※じつは飛んでしまったH62-03に類題があります。部分の説明にしかなっていないものは△。共通しているものが○。おそらく03番で導入して、こちらで復習させるという意図があるのでしょう。

 全体的には簡単な部類ですね。しっかり点数を取りたいところ。次回は大問三を扱う予定です。

春期講習
シェアする
Ritaroをフォローする
娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました