62A-07 解法メソッド

 さて、東京都の自粛要請を受け休講となってしまった07番テキストです。受験勉強はもちろん大切ですが、子供の命にはかえられません。不安を抱えながら通塾させるよりは、授業自体無いほうが精神衛生上良いはず!

 …と、先日までは思っていたのですが、日々ダレていく娘を見るに、私(及び在宅ワークに切り替えた妻)の精神衛生は徐々に蝕まれていっております……仕方ないとは分かっているのですが、うーん、何でしょう、テンポが悪いというか効率が悪いというか…まあ、小学生に多くを求めすぎなのかも知れません。反省。

 さて、どうにか07番テキストの解法メソッドを解かせたので解説を上げておきましょう。担当の先生も(電話で)仰っていたようですが、見た目ほどには簡単ではありません。むしろこの問題を解くのを完全に子供に任せてしまい、「満点!」なんてお子様が言っている場合は注意が必要です。我が家では全教科答えは最初に回収です(笑)
 「子供を信用していないのか!?」等のお叱りを覚悟の上で書きますが、子供は答えを見るものです。大好きなお母さん、お父さんの前では格好つけたくなるものなのです(笑)
 もちろん国語の得意なお子様ならば満点を取ってもおかしくないですが、こちらの問題は少々ひねくれているので、素直なお子様ほど引っかかりやすいという印象を持ちます。あ、ちなみに我が娘は6割でした。

 では中身です。花里孝幸「生態系は誰のため?」からの出題ですね。鴎友、巣鴨、東邦大東邦などで出題があります。テーマ的にもよくある話なのでしっかり読んでおきたいところ。今回はコトノハステップ3の文章も過去問が多く、読解演習も頻出の文章なので読ませたいです。まあ、娘には拒否されましたが……


生態系は誰のため? (ちくまプリマー新書)

 読解上のポイントは「指示語・接続語に注目」とのことですが、こちらも娘はすでに習ったとのこと。やはり休講を見越して前倒していたのでしょうか?それとも担当の先生の方針なのか?お電話を頂いたときに聞いてみれば良かったな(もっともその時間は私は仕事でしたから、電話に出ることは出来ませんでしたけど)。

問一 線部①の直後(P2lL4)の接続語<なぜなら>以降に理由があります。なお背景までつかめばより正確になります。
 「複雑な心境」は通常プラスとマイナスの併存です。「どちらの植物種」という指示語は在来種と外来種の両者を示すので、外来種であるヒメジョオンやセイヨウタンポポも、在来種であるニホンタンポポもL5「身近な存在であり、親しみを持つ対象」で両者ともL9「私にとって懐かしい子ども時代の景色の重要な構成要素」なのに、外来種のみがL11「在来種を守るために駆除されている」ことに「心が痛み」、「複雑な心境」になるということ。(筆者の立場は「池の水抜いちゃいました」で外来種である鯉を池に残すことを容認する人たちに近いですかね。)

問二 「筋の通ったこと」の内容が問われています。理由を問うている訳ではないことに注意!
 線部延長するとP3L2「それは、『人間が生物種を絶滅させてはならない』という考え方に基づけば、筋の通ったことかもしれません。」となります。主語・述語のみの「それは、筋の通ったことかもしれません。」という形で考えると分かりやすいです。指示語「それ」の内容はP2lL16「『セイヨウタンポポは外来種で、在来のニホンタンポポの生存を脅かしているので、駆除しなければならないのです』という説明」。この指示内容を抽象化した選択肢が正解。
 なおウの選択肢は原因・理由であり、問われていることに答えていないので不適です。

問三 線部③の「問題」を受けて、P3lL4の指示語「それ」があります。その内容はL4「子どもたちが『セイヨウタンポポは退治する植物』、『ニホンタンポポは保護する植物』と教えられていること」。この内容を抽象化した選択肢を選びましょう。

問四 脱文中の「生物種」がキーワード。また脱文の「同等の」という語から、二つ(以上)の生物種のことが書いてある箇所を探すことが分かります。この文の前で二つ(以上)の生物が同等という説明がされているはずです。〈中略〉以前であれば、話題となっている植物はヒメジョオン、セイヨウタンポポ(外来種)とニホンタンポポ(在来種)のみなので、これらが同等であることに繋がる部分を探す。P3L6「セイヨウタンポポとニホンタンポポは、どちらも生物進化の過程で生まれてきた生物種であり、人間が作ったものではありません。」と二者が並立しています。またL8「その生物たちを、イベントの主催者は子どもたちに『悪者』と『善者』に色分けさせているのです。」の文頭の指示語「その生物たち」も二者(以上)を指すことが分かります。

問五 「生態系のバランス」がキーワード。P5L16からの形式段落にL18「生態系につくられているバランス」やL21「生態系のバランス」という語があるので、ここを読みましょう。
 キーワードが長すぎると感じるなら「生態系」でも可。この場合はL11の段落から読むことになります。
 また脱文の「常に考え」と本文P5L21「常に意識」が近似していることもヒント。設問文の主語「私たち」はP5L21にもあり、この言い換えがP6L1の「多くの人」となるので、「そして、多くの人が生物種や生態系を客観的に見て、生態系が維持されているしくみを理解することが求められているのです。」が解答となる。解答箇所が遠いので飛ばす対象にして、時間の余裕が出来てから解いても良いと思います。

問六 線部延長すると「さらに考えるべきことと思うのは、セイヨウタンポポが日本に侵入してからすでに一〇〇年以上たっているで、その長い時間の間に、このタンポポが他の在来の生物種と強い関わりを持つようになっているかもしれないということです。」となります。たとえ話が続いた上でL9から「すると、ある地域からセイヨウタンポポを駆除する行為は、現在そこに作られている生態系を強く撹乱することになるでしょう。」とあります。以上二つの内容を抽象化した選択肢を選びましょう。

問七 線部延長すると「しかし、私は、これは『生態系が[ ⑥ ]』というべきと考えます。」となります。文頭が接続語<しかし>なので前後の内容が逆転します。また線部直後の<なぜなら>以降には理由として「なぜなら、そこにはあいかわらず沢山の生物が暮らしているのです。生物がいれば、そこには生物間の相互関係がつくられており、それを介して物質が循環しているからです。」となっています。
 対比されるL11「~この森林の衰退を見て、生態系が破壊されたと表現する人がいるでしょう。」と主語「生態系」は共通しており、マイナス側が「破壊された」なので、プラス側を考えましょう。
 次の形式段落において「変化」の話が始まるのでこれが根拠とって解答が得られます。「変化した/変わった/姿を変えた」あたりが答えとして認めれると思います。娘にはこちらの問題はサッパリ分からなかったようです。まあ、難しいといえば難しい…かも?

 休講中ということもあって、「読解演習」の解説も上げてほしいというご要望がありました。お応えしたいのは山々なのですが、時間的に少々厳しいかも知れません。次回はいつもどおり「知の冒険」に関するコメントの予定です。余力があれば「読解演習」も…

国語A
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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