62A-07 読解演習

 ご要望がございました読解演習の解説です。解答解説冊子で十分な気もしますが、記述の配点などは載っていないので自習の際困りますね。電話で聞いても良いのかも知れませんが、先生方もお忙しいでしょうしねえ……
 採点でお困りの方は参考程度にお使いいただければ幸いです。

 高槻成紀・南正人『野生動物への2つの視点』からの出題です。浦和実業、栄光、かえつ有明、学芸大世田谷、函館白百合、横浜翠陵、立教女学院などで出題があります。今日のテキストはこの人の文章が多いですね。


野生動物への2つの視点 “虫の目”と“鳥の目” (ちくまプリマー新書)

問一 適語補充問題ですね。
 A 「まるで温室のような環境であり~」。副詞の呼応です。
 B 直前の形式段落でL12「旺盛な生育」、L13「放っておいても植物はわき上がるように育つ」とあるので「どんどん生えてくる雑草」となります。
 C 線部延長し「~作物以外の動植物を『保護』するどころか、むしろ容赦なく排除しようとする~」となるので、前者を否定し後者の内容を比較強調する「むしろ」を入れます。

問二 線部延長すると「これは農業という産業の持つ必然的な結果であった。」となります。指示語「これ」の内容は形式段落の具体例を用いた説明です。よってこれを抽象化した選択肢を選びましょう。

問三 問一ウと関連しています。直後に接続語<なぜなら>があるので、これ以降がその理由。「なぜなら農業は自然の中で自然と密着して暮らしながら、作物以外の動植物を『保護』するどころか、むしろ容赦なく排除しようとするものだからである。」を根拠にこれの言い換えを選びます。

問四 「目くじらを立てる」=「目をつりあげて人のあらさがしをする。他人の欠点を取り立てて非難する」。「目くじら」とは「目尻」のこと。

問五 線部延長すると文頭が接続語<しかし>なので見る範囲を広げます。対比ですね。
 ヤマユリ、キキョウ、カッコウ→L16「あったほうがよい」
 多くの野草や昆虫などの動植物→L17「いてもよいか、あるいはいなくてもいい

問六 線部に指示語「そう」が含まれるので内容をとらえます。形式段落の内容が指示内容と一致するので、これを抽象化した選択肢を選びましょう。

問七 線部の直後で「もちろんこのことは説明を要す。」とあり、以降に説明が続きます。また最終段落において「冒頭で、復帰したトキに国中が大騒ぎするのは伝統的農業からすればまともなことではないという意味のことを書いたのは、そういう意味である。」とあるので、この指示語「そういう意味」を説明しても同一内容になります。
<「まともなことではない」とする理由>→問六の内容
 P32L2「トキが戻るのはいい、だが便利な農作業を取り上げられたら困る」
 →トキを守ることばかりを重視して、農業にたずさわる人々が犠牲になるようなことがあってはならないと考えているから④
<「農業」のもつ背景>問二、三の内容
 P31L12「農作業に伴うそうした生産向上の努力」
 →人間はこれまで農業の生産性を上げるために様々な手段を取り入れてきた③
<「トキを守るために大金をかけ、その一挙手一投足に国中が一喜一憂する」の言い換え>
 P30L1「~トキの復帰は私たちの気持ちを久しぶりに温かいものにしてくれた」
 →トキの復帰を喜ぶ人が多い③
 模範解答は言い換えを行っているので、それに合わせてあります。ただ、本文の内容を写しても点数はつくでしょう。減点はかかるかも知れませんが……まずは書くところからです。白紙では点数は絶対に来ませんからね。記述はとりあえず書いて△をもぎとりましょう。

 以上となります。辛い家庭でのお勉強の一助となることをお祈りします。お子様も親御様も健やかなることを願います。
 ……私のメンタルがすでに健やかではない気がします。娘よ、せめて午前中くらいは勉強に集中しても良いんじゃないか?

国語A
シェアする
Ritaroをフォローする
娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました