62A-09 読解演習

 続けて読解演習も片付けてしまいましょう。

 稲垣栄洋「雑草は踏まれても諦めない」からの出題です。稲垣栄洋はコトノハ ステップ3①にも載っています。稲垣栄洋はものすごく出てますね。


雑草は踏まれても諦めない – 逆境を生き抜くための成功戦略 (中公新書ラクレ)

 問題は記号選択と抜き出し一問と簡単そうに見えますが、娘はかなり苦戦しました。半分くらいしか正解していなかったです。

問一 「笑い声」をキーワードに読み進めるとL6に「~ゴリラの笑い声は、他者との『同調』という~」が見つかります。これとほぼ同義の表現がL9「『笑い声』で他者と『同調』するコミュニケーションは、ゴリラの『遊び』にも一役買っています。」やP3L1「彼らが遊んでいる最中に出す『グコグコグコ』という笑い声は、『自分は今楽しいんだよ』ということを相手に伝える手段です。」になります。選択肢は抽象化されていますがウの「通じ合わせる」はP3L2「伝える」やL4「メッセージ」に近い表現であることに気づければ易問。

問二 理由抜き出しは文末は「から」「ため」などで終わることが多いことを学びましょう。線部の「長く、遊び続ける」がキーワード。P3L11「時間の無駄遣いにも見える『遊び』を長く続けられるのは、遊びの内容をどんどん変えていけるからです。」に答えがあります。論理展開としては以下のようになります。
 相手に共感する力がある
  ↓
 相手の出方によって自分の出方を臨機応変に変えられる
  ↓
 遊びの内容を変えていける
  ↓
 長く遊び続けられる。

問三 「目的」をキーワードに対比をとりましょう。P3L10<ところが>で接続していることからも対比だと分かります。L6~10を読めば固定できますね。
 普通の行動→目的がある
 遊び→目的がない∵遊ぶこと自体が目的

問四 ここでの「複雑」は「難しい」に近いニュアンス。形式段落文頭が指示語「このように」なのでここより前を含む意味段落を読みましょう。P4L1に接続語<だからこそ>があるため更に遡ることになります。よってP3L19~P4L9を読んで考えます。P4L6「~相手に合わせ続けられる『体の能力』と『心の能力』と、なにより続けようとする『意志』」がないと遊ぶことは出来ない。即ち共感する能力を用いて臨機応変に、相手の気分を察したり、相手に応じて工夫したりするのが「難しい」ということ。

問五 語彙。前後読んで当てはまる言葉を固定しましょう。
 「雨上がり」+「かかって」→虹
 「夜空に」「浮かぶ」→満月。※「星」と迷う場合は「ぽっかり」のイメージが必要。

問六 「言葉」と「共感は薄まる」がキーワード。意味段落で捉える必要がありますが、線部の直後P5L20~P6L6は「気持ちが通じ合える=共感している」集団の規模の話であるため読む必要はないですね。L7の接続語<ところが>で対比となるので、これ以降を解答根拠とします。P6L14に接続語<また>があるのでこの前後でそれぞれ一つずつ内容があります。また選択肢の内容的にア~ウで一つ、エ~カで一つ選ぶという構造になっています。
 P6L7「~コミュニケーションの幅を広げる言葉を手に入れた人間は、信頼関係を築ける十五人という規模の集団を超え、百人、千人単位の知り合いを作れるようになりました。それが、人間が長いこと育んできた、共感する力を薄めてしまうことと引き換えだったという側面は、見過ごせません。」→イ
 L14「~遠く離れて電話やメールでつながっている関係では、相手と同じものを見る、同じ音を聞く、同じにおいをかぐ、同じものを食べる、手をつないで互いに触れ合う、そんな体を通して生まれる深い共感が失われてしまうのは当然といえば当然のことなのです。」→オ

問七 線部延長をすると一形式段落となり、情報としてはこれで十分です。ただ分かりにくい場合は似た情報が書かれている場所も読んだほうが安全。すなわちP4L13~19。P6L21「共感がなくなっていく」とP4L18「共感がない」や「交尾ができなくなっている」がキーワードとなります。論理構造は以下の通り。
 遊び、笑いの経験不足。
  ↓
 他者との同調、共感がなくなる
  ↓
 交尾(生き物として不可欠な能力)ができない。
  ↓
 種が生き残れない=生きることの土台がゆらいでしまう。

 もう週末です。10番の国語Aは手を付けてもいないのに、土特の日がやってきました。うーん、昔自分がやっていたZ会の通信添削が山積みになった記憶が蘇ります(笑)。娘よ、そんなところは似なくて良いんだ…

国語A
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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