62A-10 解法メソッド

 GSは飛ばすつもりだったのですが、思いの外娘がやる気だったためかかりっきりになりました。嬉しいやら悲しいやら…やる気を出して勉強するのは喜ばしいのですが、GSの教材よりは優先すべき課題があるように思うのです。とりあえず延び延びになっていた平常10番テキストです。こちらの方が文章も問題も新しくて良いと思うんだけど…GSの大問三なんて昭和の時代の麻布じゃないか…

 乾ルカ「向かい風で飛べ!」からの出題。城北ベースですかね。同じ文章(の別の部分)が成城でも出題されています。「ライバル」に関しては開成や中等部で出題があります。「仲間」については62A-08「友達・友情」と近接するテーマですが、頌栄で出題された三浦しをんの「風が強く吹いている」などがこのテーマでしょうか。


向かい風で飛べ! (中公文庫)

問一 難易度は高め。解法メソッドに従い、切り分けて言い換えます。線部を「結果を出すごとに、/周囲はハードルを上げてくる」に分けます。前半の主語は理子で、理子が「結果を出す」とはどういうことか説明。説明不足なので言葉を補うことを忘れずに。後半の主語は「周囲」で、周囲が「ハードルを上げる」とはどういうことかを説明します。物語文なので、周囲の理子に対する気持ちを起点に考えると答えを導きやすいでしょうか。比喩表現なので別の言葉に置き換えましょう。注意点としては言い換え記述なので線部の言葉は使わないこと。根拠となるのはP2L1~13ですが具体的説明になっていうので写すことはできないですね。
<「結果を出す」の説明>
 理子がスキージャンプで良い記録を出す⑤
<「ハードルを上げてくる」の説明>
 理子がもっと良い記録を出すことを期待する/「より高い水準に達することを、理子に期待するようになる」⑤

問二 理由選択。線部の比喩表現の意味を捉えましょう。線部延長すると「友達が欲しかったはずなのに、理子は飛ぶたび、一人になっていった。」となっており対比です。原因はL15「天才」という言葉。これによって理子とクラスメイトが隔てられたということ。選択肢はその言い換え。選択肢が分かりやすいので易問です。具体的にはP2L14~P3L2が根拠。

問三 問二と連関します。「もしかしたら」が二箇所あるのでキーワード。L10の「この子」が指すのはさつき。さつきとなら(もともと欲しかった)L1「友達」になれるかもしれないということ。理由は「天才」としての理子を知らないため(P3L6~)ですが、解答上は不要な情報です。

問四 理子の気持ちを推測します。「すばやくその場を離れた」という動作の原因は、直前の「どこかのおじさんの声」。即ちさつきに対する賛辞をこれ以上聞きたくなかったから。解答根拠としては意味段落(P4L20~P5L12)で把握する方が正確ですが、直前のおじさんのセリフのみからでも推測可能です。

問五 問四と関連。直後の理子の心の中のセリフからだけでも推定可能。もしくは直前のセリフはP5L2、L10を思い出しているのでここを見るとL10「あの子もあれかもしれないぞ」となっているので理子とさつきに共通している評価ということになります。解答部分が離れていることに注意。

問六 問四と関連。線部延長すると「でも、ジャンプするごとにぐいぐい伸びていくさつきを見て、少し胸が騒ぐのも確かだった。」となります。「ジャンプするごとにぐいぐい伸びていくさつきを見て」理子がどんな気持ちになるのかを推定。L18「(私はあれほどだったかな)」から、理子は「さつき>理子」ではないかと考えていることが分かります。選択肢の気持ちの言葉だけでも解けますけどね(笑)。

問七 線部延長すると「両者を比べると、まるでさつきは[ ⑦ ]で、その他の子はアメリカの田舎の農薬散布セスナみたいだ。」となり、二者の対比です。
 さつき→[ ⑦ ]=最新鋭の戦闘機…速い→P10L2「あっけなく、清々しいほどに追い抜いていく。
 その他の子→田舎の農薬散布セスナ…遅い
※対比なのでさつきの喩えも飛行機で揃えるます。

 問一の記述は大雑把に説明記述と呼ばれますが、中学受験では頻出です。まあ、東大の現代文がこの種の問題ばかり出すのが遠因だとは思いますが(笑)。GSの教材でもかなり出ているのでしっかり練習したいところです。

国語A
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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