WS-09 大問一

 マイページから算数の補充教材がダウンロードできるようになりましたね。SS麻布の教材らしい(?)
娘はやりたがりますが、うーん、女子中はそんなに思考力って鍛えなくても受かるんだよなあ。向学心は大事にしてあげたいけど、君には他にやることがあるんじゃないか?主に社会の公民とか…

 大学受験期の自分を鑑みても、好きなもの・得意なものからやりましたから、小学生ならなおさらだろうとは思いつつ、受験戦略上は苦手が少ない方が受かりやすい訳で説得を試みる訳です。案の定聞いてはくれない訳ですが…遺伝か?(笑)

 もう日付が変わって今日中に10番を解かせなければいけないわけですが、GSが挟まったことにより09番のアップロードが遅れたため、今日はこちらの大問一です。

 川西蘭「夏の少年」からの出題。最近だと2018年に市川が出しています。昔だと専修大松戸、本郷などでも出題されていますね。本文の特徴を問うというちょっと変わった問題がありますね。


夏の少年

問一 慣用句など。基本です。
 A [ 目 ]を配る=注意してあちこちを見る。
 B 「鼻をつまんで顔をしかめ」ているので「[ 口 ]で息をする」ほかありません。
 C [ 鼻 ]をつく=においが強く鼻を刺激する。

問二 慣用句。「唾を飲む」は「固唾をのむ」が変形したものなので、意味は「緊張」。この表現に「罪悪感」はないので、イはふさわしくないです。

問三 対比で考えましょう。問二と関連。「フェンス」をキーワードに本文を戻ります。「フェンス」を乗り越えた先には「材木置き場」があり、そこに向かう時に発生する気持ちは問二で見た緊張感。
<現実>
 二メートル程のフェンス→低い。
<気持ち>
 青空に届くほどの高さがあるように思えた→高く思える。
∵フェンスを越えた先の材木置場は、「行けば、母親がヒステリックに怒り出す、とても恐ろしい場所」なので、抵抗感・緊張感・罪悪感があったため。
 なお心情選択なので、選択肢の文末、即ち気持ちの言葉だけからも解けます。解けない問題も多いですが、今回はそこだけでも解けるというお話。

問四 理由記述。問三と関連。回答根拠が離れているので注意。風呂場に飛び込むのは母親に対する対策。L60「シャツやズボンを泥だらけ」に関してはL66「母親は汚れた服や夕暮れ時まで遊んでいることについては、何の小言も言わなかった」とあるので、「汚れ」については問題ではないことに注意しましょう。余事記載で減点する学校もあるはず。
 問三で確認した通りL3「材木置場は、そこに行けば、母親がヒステリックに怒り出す、とても恐ろしい場所」なので、行ったことに気づかれたくない。そして材木置場に行くとL5「材木の腐った臭い」がつくので、これによって母親に気づかれることを恐れていると分かります。
<理由>
 体についた材木の臭いを落とす④ため
<背景>
 行くことを禁じられている材木置場にいたことを母に知られないようにする④ため

問五 線部延長すると「僕たちの作業が予想以上に長引いたのは、[ ① ]も原因のひとつだった。」とあり、“も”があるので、原因は複数ある。その内の後者が入ります。
 L76「予定を変更してもう二間、増設することになった」。
 L80「これほど大掛かりな工事を人目につかないで進行するには、かなり神経をつかった。」
 この内(2)の言い換えを挿入すれば良いということ。なおL80からの形式段落において具体的説明があり、これを抽象化した選択肢を選ぶという方法もあります。

問六 コーヘーと同じ気分はL138「『やっぱり、外は良いよね』と赤ら顔のコーヘーが嬉しそうに言った」から分かります。要約文で「秘密の小屋」について説明しているので、「秘密の小屋」がキーワード。「外」と「秘密の小屋」が対比となり、「外」がプラス側なので、秘密の小屋はマイナス側。L124までは「秘密の小屋」のプラス側が書かれているので、探すのはこれ以降。即ち「秘密の小屋」のマイナス面を説明した箇所を見つけられれば解けます。
 L124「秘密の小屋はそれほど快適ではなかった。」
 L131「秘密の小屋は何の役にもたたない。」

問七 問五、問六と連関。気持ちの変化を読み取りましょう。
<はじめ>
 「黒光りする要塞」→期待(プラス)
<きっかけ>
 快適でもなく、役に立たないと気づく(問六)
<変化後>
「崩れかけた材木の山」→むなしさ、やりきれなさ(マイナス)
∵欠陥があり、努力は無駄であったと感じたから。
 なお選択肢エがかなり微妙です。「必死の思い」が強すぎるのと、きっかけは「予想もしていなかった失敗」ではなく、暑さなどに起因する環境要因なので「ぼくら」が失敗をしたわけではないことから外せます。

問八 特徴選択。本文全体の参照が必要になるため消去法が原則でしょう。そんなに頻繁に出る問題ではないので、こういうのもあるんだなぁ、くらいで良いかも。対策を取るほどの重要性は感じません。
 ア ○ 「二組の子供たち」とは社宅組(「ぼく」とサイトウ)と他の三人(デカ、ヤス、コーヘー)。
 イ × リーダー格のデカを除き、力関係は不明でしょう。
 ウ × 季節はずっと夏です。
 エ × L59~61で読点を多用し、一文が長いので矛盾。
 オ ○ 材木置場において「ぼくたち」と表現して一体感を出している。

 以上です。比較的読みやすい文章だったと思います。娘は予想通り記述で「泥を落とす」内容を書いていました。うーん、まだまだ読解力に課題が残るなあ…

土特
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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