WS-13 大問二

 マンスリーテストはそれほど変動がなく、科目によっては良いものもありました。国語は相変わらずです…間違い方が多少マシになったかな。一朝一夕でどうにかなる科目ではないので、気長に頑張らせることにします。点数には跳ね返っていませんが、娘の中では手応えがある様子。錯覚じゃないことを祈るばかりです(笑)。

 さて、続いて大問二も片付けてしまいましょう。今日は授業日で、新しいAテキストをこなさなくてもいけないので…

 石原千秋「未来形の読書術」からの出題です。頌栄ベースかな。同箇所が清風でも出題されています。同文章の別の箇所が早稲田、渋渋、海城、品女、獨協埼玉他でも出題されていますが大昔ですね。十年くらい経っていると思われます。


未来形の読書術 (ちくまプリマー新書)

 文章構造、特に問題提起→答えという形に注目して読むと良いでしょう。

問一 漢字なので省略。

問二 語彙。
 a 趣味が高じる…「高ずる」は「程度がひどくなる。つのる。」という意味。
 b ともすると…どうかすると。場合によっては。

問三 接続語なので省略。

問四 具体化抜き出し。線部延長すると「この年になればまさかそんなことはしないが、その代わりに自分自身に見栄を張るようになったわけだ。」となります。L26の指示語「そんなこと」が指す内容は筆者が大学生の頃にしていたことなのでL19~24を指します。「この年になればまさかそんなことはしない」とあるので、現在はこれをしない。「その代わりに自分自身に見栄を張るようになった」のだから、現在していることを探す。キーワードは「見栄」。L18に「専門外の本を買って、自分はこれだけ世界が広いと、自分自身に見栄を張るのである」が見つかるが「専門外の本を買って」は「こと」に繋がらないので、同内容を別の箇所で探します。L7に「それは、自分自身に対する見栄のようなものかもしれない。」とあり、それを含む形式段落から具体的な行動を抜き出します。L1「ぼく自身は、自分に関わりのない世界がこんなにもたくさんあると思いたくないために、いつも必要以上、能力以上の本を買ってしまう。」から抜き出しましょう。

問五 線部内の指示語「そういう『若者』」の内容は直前の「理想の自分へ『成長』しようともがく」「いつもいまの自分に不満を抱えている」「精神的な『若者』」。これを「『大人』はそういう『若者』を温かく見守るものだ。」とあるので、ほぼ指示内容の把握だけで解けます。

問六 線部延長すると「だからこそ、『本を読みなさい』という言葉はいかにも学校空間的なお説教に聞こえてしまうことにもなる。」となる。ここでの「本」の内容は「成長物語」。これをL59「しかし、読む本を決めて読書を強制されると、あなたはイライラするだろう。それは、読む本を決めて読書を矯正することは、こういう自分になりなさいと未来形のあなたを学校空間が決めることだからだ。」と評しています。この内容と適合する選択肢を選びましょう。

問七 問六と関連。線部延長すると「信頼は常に【 ④ 】をしている。」となる。「信頼」をキーワードに形式段落を把握。L68「信頼するということは、相手に未来を預けることだ。」などを根拠にL42等の「未来形」を抜き出します。またはL69「では、過去形の信頼はあるのだろうか。」という問題提起の答えを推定しても良いでしょう。

問八 線部延長すると「『読めば分かる』と思うからその本を買うという心理は、いくぶんかはこういう要素を含んでいるのだろう。」となります。つまり「知っている」と思うことが書かれている本を買うのはどのような気持ちからなのかを読み取ります。L83に問題提起があり、その答えはL87からの形式段落。L86「それは、僕たちが本によって自分を肯定してほしいと思っているからではないだろうか。」とあり、ここが理由。これを言い換えたのがL87「言い方を変えれば、ぼくたちは本によって自己確認をしたいと思っているし~」なのでウが選べます。またこれに続いてL89「もっと言えば、本によって自分の知っていることや考えていることを権威付けしてもらいたいと、どこかで思っているからではないだろうか。」とあり、こちらも理由になっています。

問九 筆者の考えを記述。対比記述に要素を一つ追加するイメージです。語句指定「自己確認」を用いることを忘れないように。設問文で「読書感想文」「学校空間」がカギ付きになっているので、これらをキーワードに本文を読みます。これらをキーワードとして含むのはL103~119の意味段落で、最終段落を含むのでまずは結論となる最終段落の内容をまとめると良いでしょう。筆者は「学校空間」のあり方に肯定的なので否定的内容にしてはいけません。
<「自己確認」に関連する内容/「ふだん」の読書について>
 L112「~ぼくたちがともするとふだんは自己確認のための読書に傾きがちなことを雄弁に物語っている。」
 →人は今のままの自分を肯定しようとする読書ばかりする傾向がある③
<「自己確認」の読書に対比されるもの/「学校空間」で求められる読書>
 L117「~学校空間では理想の自分のための読書である。」
 →成長を目的とした読書をすすめるのが当然③
<理由>
 L116「そういう自己確認のための読書とは違った読書を行うから、教育になるのである。」
 →学校空間は教育する場である/子供にとっての教育となる③

 時期的にそろそろ問題提起→答えといった形には慣れてほしいものです。文章構造というと難しく見えますが、四つくらい知っておくだけで、随分文章が読みやすくなります。残り三つは具体⇔抽象、対比、順番を表す言葉でしょうか。娘はやっと具体⇔抽象には気づくようになりました。

土特
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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