WS-16 大問二

 三浦綾子「この重きバトンを」からの出題。攻玉社で出たことがありますが古いですね。


雨はあした晴れるだろう (角川文庫)

問一 漢字なので省略。

問二 目と鼻の先=ほんの近く、わずかな距離。「私」と「あなた」を使うのを忘れないように。

問三 主述の関係。擬人法が用いられています。「私」に「切実な悲しみだけを与えた」のが何か考えましょう。主語は「汽車は」。三字指定なので「汽車」は不可。

問四 文末が「から」ではないことに注意。L46「実のことをいうと、それにはひとつのわけがあった。こんな気持ちになった陰に、実はそれなりに理由があったのだ。」とあり、「それ」が線部③を受けています。これより後から「わけ」・「理由」となる内容を探します。キーワードは線部③に含まれる「仕事」。L76「私はめそめそと、母を恋するこどもから、ようやくこのとき脱皮したのだった。仕事に張りが出た。叱られても苦にならなかった。いっしょに口惜しがってくれるお嬢さんのいることが、私の大きな慰めとなった。」とあるので、この形式段落を読み「いっしょに口惜しがってくれるお嬢さんのいること」が見つかります。

問五 語彙。かげ=原因となる背景。

問六 心情選択。本文で線部⑤から順に気持ちの変化を追いましょう。
 L55「びっくりした」→驚き
 L55「胸がどきどきした」、L61「ぼんやりと部屋を見回している私~」→A緊張
 L65「冷たいほど厳しい声だった。その言葉が、十三の私の胸に、ぴしりとこたえた。」→衝撃
 L67「(なるほど、なぐられないような仕事をすればいいんだ) 心の中で大きくうなずいた~」→B納得
 L70「思いがけない言葉だった。」→意外
 L72「そのとき私は、ああここに一人の味方がいたと、まったく勇気百倍の思いだった。」、L75「そう思うと、私は何とも言えず、幸せだった。」→C感動

問七 直前にL70「自分が叱られると、どうしてお嬢さんも口惜しいのだろう。」とあり、この時点において鶴吉はユキの気持ち(好意)に気づいていません。また主人の娘と使用人という立場の違いから鶴吉は緊張しています。ゆえに「恐る恐るお嬢さんの顔を見」ることになります。

問八 問七と連関。L70まで鶴吉はユキの気持ちに気づいていないので、探すのはこれより後。L72「そのとき私は、ああここに、ひとりの味方がいた」と気づいています。指示語「そのとき」が指す時がきっかけ部分となるので、その指示内容L71「お嬢さんの目に、涙がきらりと光っていた」が答え。なお部分指定なので「。」を含めないことに注意。

問九 問四と関連。「あたたかい言葉」によって鶴吉が「一変」したところを探します。鶴吉の変化の理由は問四の内容。本文において「あたたかい言葉」はお嬢さんが鶴吉にかけたもの。L76「私はめそめそと、母を恋するこどもから、ようやくこのとき脱皮したのだった。」の「脱皮」は鶴吉の変化の比喩。

 文章も短く読みやすいと思います。Aテキストで扱った「恋愛」の復習という側面を感じます。娘の出来も良かったです。

土特
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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