WS-17 大問一

 遅れていた分を一気に巻き返す感じで投稿しています(笑)。原稿は出来ていて、更新する時間がなかっただけなのですが…面談などもあり、そろそろSSの希望コースも決定しなくてはなりません。娘よ、お前は算数は要らないんじゃないか?

 山田詠美「学問」からの出題。帝京大中と問題文が一部重複していますが、古いですね。あと私が受験生の頃(大昔!)、この人、大学入試センターとケンカしてませんでしたっけ?(笑)


学問 (新潮文庫)

問一 テンちゃんの姓名を答えます。L112「心太の家の墓」がL114「後藤家の墓」なので、「後藤心太」。

問二 形式段落に千穂の情報があります。L17「社宅の子は都会の子と言わんばかりに得意になっているのです。」とあるのが直接的な根拠。地元の子側の背景としてL6「生まれ育った土地を離れたことのない子どもたちにとって、彼女(仁美)は、他所の国からやってきたお嬢さんのように思われたのです」とあり、地元の子は東京に関するものに憧れている事がわかり、これに対して千穂は自分が「都会の子」側だと示したいということ。

問三 理由が二つあるので、両方を含んだ選択肢を選びます。
①線部の直前L18「仁美は、彼女を見ると、いつもそうなってしまうのですが、この時も少し意地悪な気持ちが頭をもたげて来ました。」
②L25「自分が、ここの子どもたちとは、全く違う世界にいたと思われたくはありませんでした。」
 L27「彼女は、子供なりに、この土地で上手くやって行こうと決意していたのです。」
※エは②のみなので△の選択肢。

問四 問二と関連。千穂は「東京は知らないはず」なのに仁美の代わりに「得意になって」答えていました。これを東京から来た当の本人である仁美に否定されているのでL23「ざわめきの中で、千穂は、黙り込んで」しまったことが分かります。だからこの時の笑いは「ぎこちない」ものになるんですね。

問五 千穂の気持ちは二つ。
①L50「自分が窓口か何かのような態度」から、自分を大きく見せたい。特権意識。
②線部の直後「千穂は心太が好きなのだ」から、心太と話がしたい。

問六 心太のねらい(意図)を説明する記述。
<心太の狙い①←L57「女の子たちは、同時に吹き出しました。」>
 場を和ませる。緊張感を緩和する。皆(女の子)を笑わせる④
<心太の狙い②←L58「この瞬間、彼女は、新しい者であることの負担から、唐突に解放された~。」>
 仁美をクラスになじませる④

問七 「やきもちすら、やかれない二人」とは千穂と無量。無量についての情報はないので、千穂がどんな存在として扱われているかを本文から探します。L132からの地元の子のセリフで「仲間はずれ」、「可哀相」とあるので、皆に相手にされない、取るに足らない存在だと分かります。

問八 直後に具体的事件が書かれていますが、ここから分かるのは仁美が自分と心太の関係を特別なものだと考えていること。だから「一緒にされたくない」のだから他人とは違う、という考え。似たようなことが書かれているのはL52「けれども、皆とは、おそらく違うふうに。」とあり、この気持ちの言い換えが直後の「自尊心」。

問九 「対等」が指定語句でヒントになります。誰と誰が対等になるのか考えましょう。線部延長すると「チーホは、さっき、美流間の子になったんだら?」となり、チーホ(千穂)が地元の子と対等になったことが分かります。またその理由は「さっき」の出来事なので、千穂の喧嘩がその内容。「対等」との対比でそれ以前の状況を背景として書くことになります。
<背景>
 千穂は美流間になじめずにいた③
<千穂が「対等」になった相手>
 地元の子④
 ※「美流間の子」は不可。なぜなら千穂も「美流間の子」になったシーンだから。
<千穂が「対等」になったと分かる様子>
 対等に喧嘩をした③

 難しくはないと思うのですが、娘の点数は芳しくありませんでした。しかし欲望の象徴であるところのキャラクター、特に主人公はが性欲の象徴となっている文章がそれほど入試で使われるとは思えませんが…まあ、出題されていはいるのですが…

土特
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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