62A-18 解法メソッド

 一学期の授業も残すところあと僅かですね。休講が長かったこともあり「いつの間にか」といった感じです。夏期講習期間のスケジュールは学校もあり、テキストの復習もあり、有名中もありで大変そうです。
 幸いというべきなのか、国語の有名中がかなり軽そうです。こちらの扱いは校舎によってかなり違うので、娘の通う校舎特性なのか、コロナ禍の影響で全校舎的に軽くしてあるのかは分かりません。去年受け持った東京校の生徒さんは16校あり、最後に聖光や渋幕がやってくるという”心を折る”スケジュールでしたね(笑)。
 校舎によって、この時期に過去問を一定量解かせ、時間のかかり方や後半の過去問のやり方を学ばせるところもあり、逆にテキストの復習に重点を置き、有名中に関しては軽く触れる程度にするところもあります。どちらにせよ校舎の指示に従うのが一番かと。

 さて、今週の解法メソッドは朱川湊人「花まんま」。早稲田ベースですかね。早稲田では記述を含む問題でした。同文章は普連土、豊島でも出題されています。
 今回は問題よりも「間違った選択肢のパターン」が大切だと思います。覚えるようなものではありませんが、「こういう引っ掛け方あったなあ」と気づくだけでもミスが減ります。


花まんま (文春文庫)

問一 説明選択(③程度の誤り)。「おっちゃん」の「俺」に対する印象を読み取りましょう。線部の「睨みつけた」からマイナス側なのは明白。P6L5「けれど、いつのまにか体の大きなおっちゃんが、門の前に立って逃げ道を塞いでいる。きっとはじめから、俺がタチの悪いイタズラを仕掛けていると思っていたのだろう。」とあるのが根拠。L9の「おまえ、やっぱりイタズラやな」というおっちゃんのセリフもヒントになります。選択肢は疑いの程度に着目して削ることが出来ます。
ア × 弱すぎる。
イ × 「すべて」は強調表現。
ウ × 強すぎる。
エ ○

問二 説明選択(④時間の誤り)。線部②「一生のお願い」の内容は直前の「これを、あのおっちゃんに持っていってあげて」となります。指示語「これ」の内容は「弁当箱」。その中身についてはL11「弁当箱の中にぎっしりと詰められていたのは、つつじの花だった。」などから分かります。「あのおっちゃん」とは喜代美の父「仁」。選択肢は線部の時点までの内容で判断する必要があることに注意しましょう。
ア × この時点で、喜代美の兄(宏一)に怒られることは予想していない。
イ × この時点では、大人たちにイタズラだと決めつけられていない。
ウ ○
エ × この時点では老人(仁)はフミ子のことを知らない。

問三 理由選択(①人物の誤り)。「悲鳴のような声」をあげたのは房江(おばちゃん:喜代美の姉)。房江が言った内容はL9「これ……花まんまや。喜代美が小さい頃に、よう作っとったやつや。~」。選択肢は人物を変えてあるので引っかからないように注意。
ア × 娘→妹
イ × フミ子→喜代美
ウ × 宏一→仁
エ ○

問四 説明選択(②因果関係の誤り)。線部延長すると「そう言いながら老人は、木の枝で白いつつじを器用にとり、ぱくりと口に入れる真似をした。」となります。指示語「そう」の内容が直前のセリフなので、「あの子が子供の頃、一緒に公園に行ったら、こればっかりやらされたわ」。ここから「懐かしい」を導出すれば、アとイしか残らないです。
ア × 因果関係が逆。
イ ○
ウ × 時間の誤り。この後の展開。
エ × 線部④の行動原因ではない。

問五 心情選択(①人物の誤り)。「涙の粒」を落としているのは老人(仁)。涙の理由はL9の指示語「そう」の内容である房江の意見に同意したから。指示内容はP8L6~の房江のセリフを受けることになります。
ア × フミ子→喜代美
イ ○
ウ × 家族→喜代美
エ × この時点で「少年(俺)」のことは考えていないので論点ズレ。

問六 説明選択(⑤線部の内容との不一致)。問五と関連。線部を「、」で分け、前後半両方を説明できるものを選びましょう。
 ①「老人の演技を泣きそうな顔で見ていた」→父の姿に胸いっぱいになる。
 ②「顔を上げて何か尋ねようとした」→「花まんま」を届けさせたのが誰なのか尋ねようとしている。
ア × 「花まんま」は食べない。フリだけ。またBの説明が不足。
イ × 「花まんま」の大切さについて考えている訳ではない。またこの時点では「悪ふざけを許すことはできない」とは考えていない。
ウ × Aの内容のみ。不足。
エ ○

問七 理由選択(⑦細部の誤り)。意味段落(P10L5~P11L5)内容を把握しましょう。P10L13「触らんといてくれっ!」やL15「おっちゃんらとは、何の関係もあらへん!」、P11L4「そのお父ちゃんお母ちゃんのために、おっちゃんに、この子を触らすわけにはいかんのや」といったセリフに表れた気持ちを読み取ります。
ア ○
イ × 「けが」の心配はしていない。
ウ × 「老人の娘になろうとしている」が根拠なし。
エ × 「迷惑に思っている」→P10L12「戸惑ったように」なのでズレている。

問八 理由選択(⑧常識的には正しいけれど…)。本文から読み取れない、書いていないものは正解にならないことを学びましょう。問七と連関。P10L5~最後までを読んで判断します。
ア × 「大人の事情を子供におしつけるべきではない」が根拠なし。
イ × 「フミ子が元気でいてくれるのであればそれで十分」が根拠なし。
ウ ○
エ × 「人が生まれ変わるなどということは常識では考えられず」が本文全否定。

 間違えた問題は、苦手な選択肢のパターンである可能性があります。どういうところで引っかかったのか分析しておくことが大事です。娘の場合、人物ですね…読み方・解き方が雑なんだろうな…私の幼少期と同じく……

国語A
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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