WS-03 大問一

三浦哲郎「たき火」からの出題です。
この話は「短編集モザイクⅡ ふなうた」に所収されていますが、この本が問題で使われたのは見たことがありません。
「短編集モザイクⅠ みちづれ」からは海陽が2019年に出題している他、浅野や関西学院でも出題があります。


みちづれ―短篇集モザイク〈1〉 (新潮文庫)


ふなうた (短篇集モザイク)


ふなうた 短篇集モザイクII(新潮文庫)【電子書籍】[ 三浦哲郎 ]


みちづれ 短篇集モザイクI(新潮文庫)【電子書籍】[ 三浦哲郎 ]

このウェブページでは出典となっている本や、関連する書籍のリンクをはっていますが、我が家で娘に与えるものは原則的に「紙の本」です。鉛筆やペンで線を引くので電子書籍ではやりにくいからです。私が読む本は70%くらい電子書籍になってしまいました。紙は嵩張るので…

さて、問題は全体に知識系が多い印象ですね。そして読解としては易しいかな。解答解説も割と丁寧だし。という訳で今回は気になった問題のみピックアップすることにします。

問八 設問文で「失明した後」と時期が限定されていることに注意。L48で「以前の明るさも活溌さも、少しも失われた気配がなかった。」とありますが、「明るさ」や「活溌さ」は以前からのものなので解答になりえません。L55「~里子の何事もなかったような健気さに、強く心を打たれた~」から、失明という悲劇があったにも関わらず「何事もなかったように」しているのは当然失明後なので、ここから「健気さ」という答えを得るという問題でした。

問九 「生栗」が指定語句なので、これを使い忘れると採点対象外となります。この時期であれば、点数を与えてくれる先生もいそうですが…
 そもそもこの指定語句というのは通常問題を解く上でのヒントになります。よく出題される学校としては早稲田中などが挙がります。
 さて、内容。説明をするので「自責の念」はそのまま使えず「後悔」や「罪悪感」に言い換えるところから始めます。模範解答の「自分を責める」は「自責」を分解説明しているのでセーフなのかな?気持ちの言葉に置き換える方がスマートだと感じますが。
 これに理由である「里子を失明させた」と背景である「焚き火に生栗を入れた」を加えればOK。考えるときは逆順(気持ち→理由→背景)記述を書くときは後ろから(背景→理由→気持ち)という構成の仕方が身につくと”外れない”答案が書けるようになります。

問十 気持ちを「感動」か「感謝」で固定できれば書きやすくなります。他の気持ちの言葉を選んでしまうと要素が落ちやすくなりそうです。
 これらの気持ちの理由は「里子の優しさ/思いやり」で、この背景にその「優しさ」を感じさせる「里子の行動」と、その対象となる「彼の行動」が来るという構成ですね。余計なことを書きすぎてスペースがなくなると、我が娘のように尻切れトンボの解答が出来上がります…「内容は分かっていたんだよ!」と放言していましたが…
 最終問題なのでまとめ記述のようになっています。心情記述は出題頻度も高いのでしっかり練習させたいところです。よって今週は問九と問十だけはもう一度書かせようと思っています。

土特
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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