62A-03 解法メソッド

新型コロナの影響で来週の授業はお休みになりました。
感染リスクを考えれば仕方ないですね。
ただ、そういう時期だからこそ家庭教師業は授業追加のご依頼が増え、ありがたいやらありがたくないやら(笑)
小学校も休みということで、上手くすれば苦手教科を克服できるチャンスかもしれません(無理矢理ポジティブに持っていこうとしております。ご了承下さい。)

さて、本題の62A-03の解法メソッドですが、木曜日の授業で娘はなかなか酷い点を取ってきました。担当講師は45点満点としたそうですが、彼女の点数は15…おおう、1/3じゃないか…
「難しかったの?」と聞いたら、「隣の子は40点だった!すごい!」との答え。
うん、まあ、お父さんもその子は凄いと思うよ…

そんな訳で今回は少し解説をしっかり目に残しておこうと思います。配点は娘から聞いた講師のものを採用し、記述10点、客観問題5点×7としております。

ポイントとしてはテキストに 「動作・表情・様子に注目」とありますが、これにしぐさと情景描写も加えて教わったそうです。ああ、拡張バージョン。6年生だから受験用にカスタマイズしてるのでしょうか?
あとはこちらもテキストにはありませんが「言い回しの工夫」についても習ったようです。授業が休講になることを見越して先取りしたのでしょうか?
話題の広げ方が上手いな、と感心してみたり。

重松清「ささのは さらさら」からの出題ですね。この文章を所収する「僕たちのミシシッピ・リバー―季節風 夏」は関東学院六浦と横浜創英で出題がありました。
重松清は毎年どこかしらの学校で出題がある、超のつく頻出作家ですからいくつか作品を読んでおくと良いと思います。娘は「なんか悲しいのばっかだから嫌い」といって3冊でやめましたが…


僕たちのミシシッピ・リバー 季節風 夏


季節風(夏) (文春文庫) [ 重松清 ]

Amazonと楽天では見つかる本が違うのですが理由は分かりません。版(というかタイトル)が違うのか内容が違うのか。前者には「ささのは さらさら」が収録されています。

問一 まずは線部内の指示語「そういうこと」の内容を捉えましょう。普段と違いその内容は線部の直後にあります。「直接対決」という言葉が「わたし」と近藤さんが「二人きりで話す」ことだと分かれば易問ですね。

問二 直前の「かわいがってくれるおじさん」との対比で考えましょう。「 ② 」も「かわいがってくれるおじさん」も「」が付いていることに気づくことが大事。「おじさん」の対比で「お父さん」。ここまで書ければこの時期はセーフだと思います。これに「かわいがってくれる」と同じレベルで修飾語をつけるので「新しい」が引き出せれば満点でしょう。個人的には「お父さん」だけで6点振りたいところですが、授業中は5点+5点で採点されたそうです。簡略化かな?

問三 「わたし」の様子を答える問題です。「黙って歩く」という動作から「わたし」の気持ちを推定しましょう。直後の「自然と早足になって」という動作も同様の気持ちを表します。近藤さんの「ああ、そう…そうだったのか」という発言の指示語「そう」が指す内容はL8「~お父さんとお母さんと四人で、お母さんの田舎に泊まりに行った時、観たんです」というミチコの発言の内容。実の父の話題になってしまったので「気まずく」なっているということですね。

問四 線部の前を読むと、近藤さんが元奥さんに対して「憎んではいないよ」、「恨みも、いまはないな」、「嫌いかどうかも、よくわからないだな」と発言しています。これを聞き、ミチコは、近藤さんが元奥さんに対して「未練を残している」と思っている訳です。だから…と考える方法が一つ。
もう一つは線部の後に近藤さんの「いま、一番好きな人は、君のお母さんだ。~」というセリフあることから、ミチコの発言が「お母さん」に関するものだと分かればその時点で選択肢は一つしか残りません。

問五 「こどもの本音」とは「お父さん、かわいそう――。」と思う気持ち。せき止められた「言葉」は直接的にはL14「わかります」。「お父さん、かわいそう」という子供の本音によって、大人としての発言「わかります」が口にできないということ。子供と大人が対比ですね。

問六 「わたしが黙り込んだのを勘違いして」について、勘違いと真実を対比させる問題。
(1)動作にこめられた気持ちを読み取る問題。「わたしが黙り込んだ」のは、直前でお父さんを思い出しているから。その理由は近藤さんがお父さんと同じ話をしたから。記述問題で問いたい内容です。

(2) 近藤さんの勘違いの内容を読み取る問題。線部を延長すると「~勘違いして、近藤さんは『あんまり面白くなかったかな』と首をかしげた。」となります。つまり自分の話にミチコは興味がないと思ったということ。

問七 様子(情景描写)から暗示されるものを読み取る問題。この問題があるから担当講師は情景描写の説明を追加したのかな?
線部文頭の「対岸のホタル」はP8L10に同じ表現があり、ここで近藤さんと見ているホタルを表します。ホタルについてはP4L20において「~その思い出を大切にしておきたいから、今夜はむしろ、一匹も観られないほうがいいのかもしれない。っていうか、観たくない――と決めた。」とあり、この時はお父さんとの思い出を大切にし、ホタルも観たくないと考えていました。つまり近藤さんに対してマイナスの感情が表れているわけですね。一方、線部⑦の直前では父に語りかけるかたちで「友だちになれるよね。」とあり、近藤さんに対してプラスの気持ちを抱いている。するとホタルの「小さな光」は「お父さんとの思い出にこだわるミチコの気持ち」を表すものであり、それが「ふっと消えてしま」ったのだから、これがうすらいだことを表す。
「光」の属性(プラス)には着目せず、「消えて」の内容で追いかける必要があるところが少し難しいと思います。

長くなりましたが、お子様の学習に少しでも役立てば幸いです。

国語A
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娘がSAPIXに通い出したので、プロ家庭教師のお父さんが国語の勉強法を考えるブログ

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